テールピースをあれこれ試しております。
テールピース沼です。
でも楽しい。
今回はフルカーボン製のテールピース「Herdim」というテールピース(チェロ用) に交換してみることにしました。
軽い!フルカーボン製のテールピース
これまで過去の記事でもテールピース素材はさて置きテールピースやアジャスターを重量の視点から観測して音質の変化を試してきました。
今回のカーボン製テールピースはこれまで試してきたテールピースの中で最も軽く、その重量55.51gです。

軽い。アジャスター内蔵でこの軽さ。や
アジャスターを付けていない黒檀テールピースと同じくらいです。
ちなみに現時点で装着していたAkusticusのテールピースは 71.84gでした。

さらにもう一つ前に使用していたテールピースは、黒檀テールピースにWittner製のチューニングアジャスターを取り付けていたものでもっと重く165.8gでした。

110グラムもの差があります。
イメージ的にはHerdimのテールピースに卵が2個くっついているくらいの重量の違いがあります。
テールピースの重量の違いはチェロの音質の違いを生むだけでなく、弾き心地やレスポンスに影響があるように感じます。
交換してどのように変わるか楽しみですね。
テールピースの長さの違い
テールピースの長さがあまりに異なると、アフターレングスに影響が出てきてしまいます。
Akusticusと比較すると、

少しHerdimの方が長いですが、アジャスターの位置が奥まっているので、アフターレングスはほぼ同程度の長さになることが想定されます。
テールガットの長さをうまく調整すればアフターレングスも、サドルからテールピースまでの距離も長くしなくて良さそうです。
早速取り付け
早速取り付けてみます。もう何度も取り付けを行なっていますので慣れたものです。過去の記事をご覧ください。
ということで換装。

見た目もなんかハイテクな感じ。
意外とカーボン素材の質感をオールド塗装のチェロと合わせるのも悪くないですね。
音や弾き心地を確認
お世辞抜きで一番鳴っている気がします。弾き手としては好きな雰囲気になりました!
A線のレスポンスが向上し、特にD線の鳴りとチェロの筐体の共鳴が増したように感じます。
C線G線は明るくなりましたが決して金属的な音ではないので成功です。
元々このチェロには音にザラつきがあり荒々しい感じは増したかもしれませんが個性の範囲内でしょう。
しばらくはこのテールピースで決まりな感じです。
※本サイトの部品交換による音質の変化は個人的な感想です。ひとつの見解としてお楽しみいただければ幸いです。
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