駒の脚を小刀で削る
前回は大破した駒を修復し、新たに作る駒のサイズを採寸しました。

このままだと弦高が高すぎますし、サイレントチェロ側の駒置き部分に立てることができません。
まずは、高くて傾斜が付いている足を鉛筆で線を引いた部分まで小刀で削ぎ落していきたいところ。

全く慣れない小刀。中学校の図工の授業以来じゃないかな握ったの。
おおかたこのくらいまで削ってみました。

むず。
紙やすりで高さを削り、徐々に調整していこうと思います。

80番の紙やすり。さすがに木が硬い。硬いけど徐々に削れている。
しかしながら紙やすりで削ると底面が丸まってしまってうんです。
これだと駒がピタっと立ってくれません。

駒じゃなくて、おもちゃの回すコマのように不安定です。
木工においては丸みを出すよりも角を出すのが難しいと聞いたことがあるようなないような。
職人さん(リュウタイオと呼ばれる)は小刀やミニ鉋(かんな)だけで削っていくみたいです。
先人に倣い、出っ張っているアール部分だけを小刀で削いていこうと思います。
チェロやヴァイオリンのペグが緩い時に応急処置でペグとペグボックスの接点にチョークを塗ることがあって、たまたまチョークを持っていました。
青のチョークがあったので、このように付箋にチョークをすりだして・・

チョークに足をペタッと置きます。

そうすると、出っ張っている部分だけチョークが付きました。

やはり真ん中あたりに多くチョークが付きます。これを小刀で丁寧に削いでいきます。
何度も何度もほんのちょっとずつ削っていきますと・・
割とピシッとしてきます。

もうちょっと調整して、机の上に駒がピタッと付けば、おそらくYamahaのサイレントチェロにピタッとあう駒になるはず。
※本来はチェロそれぞれの表板のアーチトップのアール形状に合わせるはず

駒の足の調整は完成としよう。
日曜大工は徐々に進めるのがコツ。次回に続く。
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