2026年1月13日
今日は発表会前のレッスン最期。先生との会話が多かったので会話風に。
発表会のリハのノリで最初から最後まで通して、おじぎをしてからアルマンドと白鳥を弾き終える。
(先生)バッハも暗譜できましたね。特に白鳥はちょっと情景が浮かんできました。かなり左手もしっかり抑えられてる。
(私)自分的には、白鳥はやっぱり音程がちょっと取りづらいのが不安要素。その他の部分がおろそかになる。最近はビオラ奏者のLillian Fuchs(リリアン・フックス)のバッハを聴いていて、ビブラートが素敵なのであんなふうに弾けたらいいなと取り込みたいなと思っています。
(先生)はい、確かに今まで聞いたことのない演奏だったんですよ。流れがよくできてて、おぼつかない場所はあるかもしれないですけど、全体の流れとしてはすごくいいと思います。
最後までこちらが聴いてて楽しめるかどうかっていうのがかなり関わってくると思う。そういった意味ではすごい楽しかった演奏です。
(私)手元を見ないで弾けたのも良かったかもしれないです。
(先生)確かに、手元や弓を見ないほうが音はとても客観的に聞こえて、理性的でもにもなれます。夢想することもできる。
白鳥の場合はどちらかというと感覚的なことが優先してる方がいいかもしれないですけど、バッハは理性的な部分も持っていて、そういう 2 つの感覚が同時にキャッチできると良いと思うんですよ。
曲の切り替えと気持ちの切り替え
(私)バッハ終わってから白鳥を演奏するまでの間に気持ちを入れ替えれなかったです
(先生)バッハと白鳥でベクトルが違うっていうか、一瞬戸惑うんですよね。バッハはリズムもしっかり感じながらやってきて、いきなり白鳥はタラララタラララってピアノが出てくると、、気持ちの切り替えみたいなところも必要ですね。
でも、それに気づけたことがすごいことですよ。
風景を曲ごとに切り替える気持ち。それってプロとアマの隔てる境目みたいになってると僕は思うんですよね。
アマチュアの人たちは、自分のチェロがうまく弾けたらそれでOK。自分が気持ちいいフレーズとかが先行して満足して、嬉しい・楽しいで終わる。
プロの人ってただただ、そのあたりの意識が違うだけだと思うんですよ。
もちろん技術もあるし、お金稼がなきゃみたいなプレッシャーもある。
だからこそ、プロの人はやっぱそういう情景を優先したり、背景を優先したり、もっと言うと作曲家のことを考えて、作曲家が表現したかったであろうことを優先して準備するんですよね。
今そういう風に思われてるっていうのは、チェロをうまく弾くっていうことよりかは、サン・サーンスが作曲して表現したかった白鳥ってどんなんだろう?ってアプローチできている。
だからこそ、こちらが聞いてて楽しいんだろうなと。
本便は緊張しちゃうんで、音程も今以上に外れるかもしれないですけど、そんな全然いいんです。もう外したくて外してます。みたいな顔して弾ききってください。
手前のこの短いフレーズじゃなくて、その向こうにある景色を聞いてほしい。自分自信が遠いアーチを描いてもずっとその先を見て演奏すればお客さんも騙されますから。
音を外しても暗譜が飛んでも気にしない。動じない。
むしろこの通り練習してきたんです実は、みたいな顔しましょう。
細かいとこ
(先生)白鳥の繊細さを意識するが故、ちょっとだけ言い方悪く言うとすると、「ふわつきが出過ぎ」て、ピアノ伴奏に対して旋律が聞こえづらいかもしれない。たまにね。
例えば弓をアップからダウンに切り返すときは、基本的にクレッシェンドしていいものだと思っててもらっていいと思います。この曲は。
小さく弾くところ、ピアノでも音は凹まない様に。弓の重さを抜かない。怖がらないこと。
白鳥の弓配分の練習
(先制)初めの音だけにちょっとアクセントつけて16分音符の長さでピタっと弓を止める。という練習方法です。
弓を弦にしっかり引っ掛けて弾いて、止める、弾いて、止めるを細かく弓を少しずつ動かしていく。
人差し指に腕の重みをちょっと乗せてで弾くと弦と弓が「ギギ」ってなりますよね。この感じ。
ほんの刹那だけ弓を弦に引っ掛けて、あとは実音を鳴らす。
これで最初のソファーシーのダウンボウだけをやってみてみましょう。
ソソソソ4回。ファファファファ4回。シシシシ4回。
シの後半が弓が足りなくなっちゃいますね。なので、弓の配分をどのタイミングでどの位置に来るべきかが自分のなかで体で覚えさせましょう。
多分、右手の運びが自信を持ってうまくいってると左手をなんとなく行けるような気がします。白鳥はその要領で行けばま本番は白鳥は飛べますよ。
バッハ 無伴奏 アルマンド
もう 1 回バッハ弾いてみる。
(先生)いいじゃないですか?いいいいですか?もう別に今何も言うことないです。マジっす!これ!やりたいこと表現出来てきてると思います。
(私)はい、多分。。
(先生)トリルのかけ方とかもアイデアがありそうだし。うまくいってないところもあるんでしょうけれど、うまくいってるところを聞くとあそういうなるほどなって思える。
(先生)最初の和音、1回目より全然良かったですね。2回目は何を意識しましたか?
(私)なんか、体が温まっただけかもです。家でも、いつも 30 分ぐらい弾き続けると段々うまく弾けるようになってきて音程も安定する感じ?
(先生)はいはい。なるほど。
(私)練習開始時、チェロを持ってから、せーのドンで弾く時にうまくいかない。時間が空いちゃうと元に戻っちゃいます。
(先生)普段の練習で、チェロをパって持ってみて、いきなりドーン!ってアルマンドの最初の和音を盛大に弾いてみるっていうのやってみましょう。
リハで上手くいったのに、本番上手くいかないとか。逆も然り。
1 回目の本領が出る人もいれば、 2 回目の方が良かったっていう人もいる。
不思議なもので本番、考えすぎるとうまくいかない。
色々考えて弾く練習は既にやられてはいますよね、きっと。それは継続してもらうのが一番いいです。しかし、本番は大抵緊張してやりたい事はほとんど出来ません。
僕の場合、極度の緊張状態で体が固まってるなと感じたら、自分の用意してないものは出せないと諦めてリラックス。
自分はやれるって思い込んでドーンと弾いちゃう。
で、アルマンド冒頭の和音は、その塊をほぐせる部分だと思います。1曲目だし。
ドーンと出しちゃって、あ、こんだけ出せるんだから大丈夫か、と思っちゃう。
例えば丁寧に弾こうとして優しく和音を弾き始めてしまうと、帳尻合わせて全体的に弱いままいっちゃう。これが 1番怖い。
繰り返しの2周目を面白く
(先生)バッハ無伴奏は、基本的には 繰り返した2 回目の方が面白くあってほしいとは思うんですよね。
だからどうしろってわけじゃないですよ。2周目も淡々と全く同じことやることもまた技なんですが、今回は全く同じの2周目が弱くならないことだけ意識してみましょう。2周目をうんと強くというか、もっと堂々と。
特に後半の冒頭の和音。このレ・ラーってやりにくくないですか?
弓と弦を直角に当たるようにしてあげて鳴らしてください。
和音はラ→レ ではなく レ→ラ なんですよね、基本的にはバッハ無伴奏は低い音を強調して鳴らす方がいいっていうメソッドはある。
この後半冒頭の和音は2音目の和音のラが主軸なのでラ→ラ~を意識。
A線だけ解放弦でまず練習。ダウンボウに移る瞬間にほんのちょっと弓が浮いちゃうクセがあるので、それ全くなくしましょう。
弓元と弓中あたりから1音目を弾き始めて、2音目の和音はレは弓を傾けて接地させるだけ。
後半の和音は割とこれはしっかりバチッと鳴らして、このテンションのままアルマンドの後半は演奏できそう。
宿題ができましたね。これだけやってください。
それでは当日。
ピアノと合わせるのも楽しみですね、というか緊張するあ。
先生いわく本当に寄り添うタイプのピアニストなので自由にやっていいよとのこと。それを感じ取れるくらいに上手くなりたい。

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