先生に習うことのススメ

趣味としてのチェロのレッスンに通うか迷っているかたの背中を押すための記事です。

レッスンに通いたくない人は読まないでください笑

クラッシク音楽のチェロの先生に指導いただくこと、技術を習うということの大切さを、超レイトスターターの私(42歳からチェロを始める)が2年間半のレッスン期間で感じたことを綴ります。

チェロの練習を独学で突き進めることの「もったいなさ」

言わずもがなですが、チェロのレッスンを受けることの主たる理由は「演奏技術を学ぶこと」です。レッスンなのですから。

特に超レイトスターターにとっては、レッスンを受けることのデメリットはほぼ無い様な気がします。メリットこそあれ。

※超レイトスターターと「超」をつけているのは、プロのクラシック界のレイトスターターという用語と区別したいがためです。レイトスターターという言葉は、せいぜい20代半ば位までのヴァイオリン奏者がチェロが好きで諦めきれず転向しましたよ、そして周りの人達からは、やっぱり音楽教養があるし弦楽器自体にも慣れているし幼少期からのチェリストにも負けず劣らず上手だねぇと言われるような人。こんなニュアンスも含んでしまうのです。そんな高貴なもんじゃない。ただチェロが弾いてみたい!っていう一般的な社会人のオジさんがチェロを始める場合もレイトスターターとくくるなら「超」レイトスターターと書きたいところ。

話がそれました。

個人的にはチェロ教室へ通ったり、プロの奏者にレッスンを受けるのはメリットだらけであると感じます。

もちろん独学でガンガン突き進むんだ!1日18時間の独学で私はプロになるんだ!という方針が、悪いと言うわけではなく、そもそも良いも悪いも私は感じませんし、むしろ心が動かないで人生が過ぎ去っていくよりは1兆倍よいと思いますし、そんな練習熱心な人がいたら友達になりたい笑

私の仕事はシステムエンジニア・開発者です。私のプログラミングの先生はGoogle先生のみで、独学でエンジニア業を始めました。何やかんや生計を立てられてこれめ、独学の大切さもわかります。

しかしながら、クラシック音楽に関しては数百年間の歴史があります。クラシック音楽を独学で練習するメリットよりも、先生に習うメリットのほうが圧倒的に大きく、そして適切な表現ではないかもしれませんがコスパの良さがあります。

残りの人生のわずかでもチェロという趣味をつらい練習ではなく楽しい時間にすべく、お金で払ってでも楽しい時間が増えるなら吉ですよね。

反対に、習うことのデメリット・・・ありますか?そうですね、例えばこんなことを言う人がいるかも知れません。「先生特有のクセが身に付いてしまう」のではないかと。

いゃ本当にそうでしょうか?私としては、先生特有のクセさえも自分の演奏技術の低さからすれば、喉から手が出るほど欲しいですね。

独学を長期続けて付いてしまう「独自のクセ」と、上手な人からありがたく「授かるクセ」とでは明確に異なります。後者は先人(クラッシク音楽の数百年間)の知恵から生まれるクセである可能性があるからです。なのでお得感さえあります。

上達に繋がらない練習やよろしくない演奏の癖を体に染み込ませてしまう時間はもったいないです。

変な弾き方でもよいけども・・

極端な話、ほかの人の耳に届く音こそがゴールだとすれば、ギタリストのジミ・ヘンドリックスのように頭の上にチェロを抱えて弾いたとしても素敵な演奏が出来れていればそれも正解なわけです。笑

もしかしたら頭の上にチェロを抱えて演奏を10万時間練習すれば、バッハ無伴奏をあたかもプロ奏者が弾いているように演奏できるかも知れません。そしてSNSで小バズリするはずです。

と、まぁこれは極端な演奏方法の話ですが、独学でせっかく鍛錬をしても、鍛錬すればするほど細かな演奏技術の部分で良い方向でない技術が凝り固まってしまう可能性はありますよね。

独学での少しベクトルがズレた練習の時間分を、より効率良い練習方法に費やしていれば、もしかしたら更に心も体も楽ちんに、更に楽しく音楽を演奏でき、自分だけでなくて聴く人の耳にも更に心地よい音楽が届けられたかもしれません。

ただ、自分は誰にも聞かせず独りで弾くこと自体が楽しいんだ!というかたもいらっしゃるはずなので一概に言えません。音楽は自由です。

私の場合、私が家でチェロの練習すると必然的に妻の耳に届いてしまうため、不快な音質や音程を減らすために少しでも早く上達したい次第であります。

チェロを先生に習うことの5つのメリット

私の先生のレッスンでは、行き詰まっている所をいつも的確に大切な知識と技術と心持ちをご指導頂いており、レッスン中は雷のに打たれたように目から鱗が飛び散っております!

見出しのとおり以下の5つの項目を挙げて、1つずつ解説したいです。

  • 効率のよい練習方法の教授
  • 成長スピードの向上
  • 正しい演奏技術の教授
  • 音楽の解釈やクラシック音楽の知識の教授
  • 心持ちの伝授とモチベーションアップ

生涯かけて楽しむチェロ演奏。レッスンではその鍛錬という高い高い山を登るたげでも楽しいものだと教えてくれます。

脇道に逸れようとも、常に正しい登山道へ先生が修正し導いてくれる感覚です。見えぬ頂きを目指す道中には寄り道があるのも一興ではありますが、最短のルートが見える安心感は必要ですからね。

効率のよい練習方法の伝授

レッスンでは効率の良い練習方法を教えてくれます。

チェロを始めてある程度のレベルまでは大人でもどんどん上達するみたいです。むしろ意志を持った大人の方が上達します。

あれ?弾けてる!面白い!と純粋に綺麗な音がチェロから出ることの楽しさが伸び悩むことに勝るようで練習を集中して続けられます。

スズキ・メソードPart.4あたりから、付属する堤剛氏のCDと自分の録音した演奏を聴き比べて「このままスズキ・メソードの曲をここに行き着かないだろ、こりゃ」と愕然としました。笑

そこで、正しい練習ってどういうことなんだろうな?と疑問が沸くことが多々ありました。

伸び悩む、というワードを使うほどの演奏レベルでは到底ありませんが、初級なりにも上達が停滞している個人的な感覚はあり、そんな時ほど練習方法を疑い、正しい練習方法を習いたくなります。

練習熱心で独学に慣れている人ほど、YouTube動画やレッスン動画などを漁りまくって、コレだ!という練習方法を探しては試みる、を繰り返すことが想像出来ます。実際私がそうでした。

しかしながら、探しだした練習方法も、今の自分の演奏レベルでは手に負えない練習方法かもしれませんし、あるいは実は自分の体型や年齢にも合っていない練習方法かもしれません。

合わない練習による変な力みで体を痛めてしまうようなリスクもあります。

それぞれの演奏レベルに応じた適切な練習をしなければ上達は難しいはずです。

つまり「正しい」練習とは「今の自分にあっている」練習ということではないでしょうか。

残念ながら現在の世界は、映画マトリックスのように脳ミソに電極をつないで熟練者のスキルを数秒でインストールして身につけられるような世界ではありません。この世には階段を登るように一段一段上達する術しかないのです。むしろレイトスターターとしては、その一段一段をじっくり踏み締めて味わいたい気持ちさえあります。

さてさて、現在の自分に合った練習を的確に指示してもらえるのはレッスンを受けるメリットの1つだと思います。

それもこれも、あくまで目的は音楽を楽しく演奏するするためです。

成長スピードの向上

レッスンを受けると演奏スキルの成長スピードが早まるのもメリットの1つでしょう。

前項の「効率のよい練習方法」を教えていただいた上でも、なおかつ、次のレッスンまでの2週間、うまく弾けないなぁとずっと悩みながら練習することがあります。いや、ありまくりです。いや、そんな日々がほとんどです。

しかしその悩みポイントやモヤモヤを抱えて臨む次のレッスンでは、先生からの指南により一発で問題解決することも多々あります。

特に体感覚を伴う指導は効果的です。

レッスンでは先生から「はい、じゃ弾いてみましょう」と言われて、自宅練習でもうまく弾けない曲目をドキドキしながら先生に(グループ教室の場合は他の生徒さんの前でも)披露します。

演奏中には先生の視線をひしひしと感じます。

そして自分の演奏(アウトプット)後すぐに問題点を指摘(レビュー)してくれるのは、対面でのレッスンならではなのではないかと思います。

※表現がエンジニア的ですみません。

先生から指摘されて「右肩の位置を下げて腕の重さを乗せればきれいな音が出るのか!」とか「もっと左肘を前に出すとハイポジション弾きやすいのか!」とか目から鱗です。

自分なりにも殻を破る音が聞こえます。

体感覚を伴う指導としては、腕をつかんで指導してくれたり、弓をもつ強さはこのくらいです、と指をつまんでくれたりと、体の使い方を手取り足取り知識を教授してくれるわけです。

この体感覚を伴う指導は独学での文献やYouTubeの凝視ではなかなか気づけない部分、あるいは気づくために時間がかかる部分です。

定期的なレッスンで、カンフル剤のように上達のブーストが出来るのは先生に習うメリットの1つです。

正しい演奏技術の教授

こちも正しい練習方法に付随する部分かも知れません。

では、正しい演奏技術とは何か?

演奏技術は世界に奏者ごとに無限にあるようです。しかしながら、長いクラシック音楽の歴史のなかで綺麗な音を奏でる演奏技術がたくさん開発、発見されてきました。

冒頭にも挙げましたが、ギタリストのジミ・ヘンドリックスのように頭の上にチェロを抱えて弾いたとしても綺麗な音が奏でられていればそれは正しい演奏なのかもしれません。

しかしそれは「楽な」演奏でしょうか?観客を楽しませたりSNSてバズらせるのが目的なら大正解かも知れませんが、弾き終えた時に疲れ果てると思います。疲れないようにスクワットや筋肉トレーニングが必要そうです。あと、単純に危険です。そして怪我をするかもしれません。

ジミ・ヘンドリックスは極端な話ですが、例えば左手の第一ポジションの基本として、指と指の間を均等に開くと音程が安定します、と書籍に書いてあるからといって無理やり中指と薬指の間を広げる練習をすると指や手や腕の健(けん)を痛めてしまう恐れがあります。人間の手の指の間隔はそもそも均等じゃないですよね。我々は生涯をかけてチェロの演奏を楽しんでいきたいのに、演奏で痛い思いをして体を傷めて演奏出来なくなるなんて本末転倒です。

もとい、「正しい」演奏技術とは「体を傷めずに無駄な労力をかけずに綺麗な音を奏でる」演奏技術のことと考えます。年齢を重ねるとその大切さを更に感じます。力まずに演奏する技術を学ぶことで、長い曲や素早いパッセージの演奏を可能にし、力任せに演奏するよりも綺麗な音を得ることができます。歳を重ねることは「衰える」ことではなく、「音を得る」ことです。

脱力する演奏技術、正しい演奏技術はを演奏を生業としている先生から授かりましょう!

先生の目の前で実践しながら習うのがもっとも効率がよいです。

正しい演奏技術を伝授してもらえるのもレッスンを受けるメリットの1つだと思います。

音楽の知識と解釈やクラシック音楽の知識の教授

楽曲に対する解釈は人それぞれかも知れません。

私はバッハのチェロ無伴奏組曲第1番プレリュードを聴くと、夜空の星や水面のきらめきを感じ、あぁバッハはそれを表現したかったのか!?と素人ながらに空想に浸ってしまいます。

どんな曲には作曲家の込められた思いや意味があるようです。取り組んでいる楽曲の作曲者の人物像、時代背景や付随する音楽家の情報から、どのようなアプローチで演奏をすると良いかの考察を聞くともできると思います。

先生の持って生まれた感性、好みや得意分野、学生時代の専攻学部にも大きく関わってくる部分だと思います。

これから教室に通おうとしているかたはホームページ等から先生の情報を見てみましょう。

先生は、〇〇音大などの音楽専門の学校を卒業しているはずです。幼少期から音楽に携わり、音楽の道を志し、大学では音楽の研究をし論文を書いたりして修学も経て、社会で音楽を生業としているまさに「音楽家」なのです。

レッスンでは、音楽家である先生のフィルターを通して音楽の歴史をレクチャーしてもらえる時間もあるし、こちらからもじゃんじゃん質問できるわけです。

脈々と受け継がれた先人たちの知恵を先生を通して肌で感じられる豊かなレッスンの時間。

なんて贅沢な時間でしょうか!

先生から咀嚼された音楽知識を教授いただけるのもレッスンを受けるメリットの1つだと思います。

心持ちの伝授とモチベーションアップ

最後の項目は、知識や技術というよりは心持ちの部分です。

私の先生いわく、音楽を生業にしている身として「1音1音に命をかけている」と。

脱帽。

いやいや、趣味でつま弾く程度に楽しむチェロに、そこまでの意気込みは必要なのか?という声が聞こえてきそうです。

オジさんになってからチェロを始めますよ、の私はプロ奏者になるなどとは夢にも思いません。そんな超レイトスターターに果たして1音1音に命をかける気概を見倣う必要はあるのか。

逆にやる気が失せてしまう要因になるでしょうか?

いえ、少なくとも私はそんなプロ意識に触れることで練習のモチベーションの維持につながりました。

オーケストラやコンサートで人前に立って演奏して生計を立てるような先生がた。そんな音楽家の意識に触れる機会は貴重です。その意識を感じ取れる距離にいるだけでもレッスンを受ける意味があると私は思うのです。

オジさんの趣味だとしても、プロ奏者の高貴な意識に触れられるのは決して無駄ではありません。

そんな先生の音楽への姿勢を注意深く観察してレッスンを受けると楽しいです。

1音目からプロ奏者の意識を端々に感じることができます。これは、社会人を経験してきた大人だからこそ感じとれる部分かもしれません。

超レイトスターターでも、高い意識でレッスンに臨むならば、音楽の道でプロを目指す学生となんら変わりません。

ずいぶん暑苦しい生徒だな、と思われるかしれませんが、教える立場からしても真摯に音楽と向き合う生徒は教え甲斐があるでしょうし、嫌な気はしません。むしろ嬉しいと思いますよ。

心持ちや音楽に対する高い意識に触れられるのもレッスンを受けるメリットの1つだと思います。

まとめ

そんなこんなで先生に習う事、レッスンに通うことはいいことづくめです。

音楽は音を楽しむこと。

その趣味を深く味わうためにも、より高みを目指すことが重要なのではないか。

是非、通いやすいチェロ教室や先生を見つけてチェロのレッスンを楽しんでみてください!

チェロを通してみなさまの人生が豊かになりますように。

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